|
セイルの張り方 Part 2 (実践編) 寸法上の基本を抑えたところで、次は実践上の張り方の説明です。先にお断りですが、ウインドサーフィンには様々な種類、形態があります。 ここで説明するものが全てではないことを ご理解ください。 たとえば、一昔の機材や、最新の機材、レース艇用のセイルでは全くセッティングのやり方が異なります。 また、セイルのメーカやサイズ、構造が変わるとおのずとセッティングの仕方も異なります。 マイナステンションといって、アウトを引っぱらないセッティングもあります。 このページを見られている方が全く同じ機材をお持ちであるとは考えられませんので、あくまでもご参考として ごらん下さい。 ではまず始めにダウンの引き具合です。 <<ダウンホールテンション>> この引き具合は非常に大切で、ちゃんと引いていない人を良く見かけます。 下記の写真にあるシート(紐)ですが、このシートをぐっと引っ張るとマストが反ります。 ![]() では、この引き具合で何が調整されるのでしょうか? やってみるとすぐにわかると思いますが、強く引くとセイルの上の方がたるみます。引きが弱いとたるみが小さくなります。 つまり強く引いてあると、強い風が入った時に、たるみのぶんだけ、風を逃がすことができます。 一方、引きが弱いと強い風が入るともろに風の力を受けます。 まとめると
結局、初心者は安定性が大事なので、ダウンはしっかり引きましょう。 ということです。 ある程度経験を積んで、慣れてきたら、微風時にはダウンの引きを弱めて、風をしっかり受けると練習の幅が広がります。 一般には風が強いときはダウンを強く引いて、弱い時は引きを弱くすると言われています。 確かに、その通りではありますが、構造上の原理原則を理解した上で、どういうセイルの特性にしたいのかを考えた 上で、経験を踏まえてテンションをかけるのが正しいと思います。 では、ダウンの調整によってどのくらい変化するかを以下の写真で示します。
注意!! 初心者は強く引くべし! と上で言ってはいますが、ものには程度があって、単純に強く引けばそれで 良いというわけでもありません。 やはり扱いやすいレベルがあります。 上の写真の強から中の間 ぐらいになれば良いでしょう。 引きの程度をどう見るか? ちょっと難しいですが、下の写真の様に見ます。 ![]() 上から2番目、3番目のパネルのたるみがどこから始まるか、マストのベース側から見ると なんとなくわかってくると思います。 上図の写真の赤ラインの入り方を見ます。 引きが強いと、この赤ラインが深くなり、弱いと浅くなります。 セイルのバテン(横方向の骨)の入り方や本数によってもこのたるみ具合は変わりますが、 上から3番目のパネル部分(真ん中の赤ライン)で、赤ラインの深さがセイル横幅の半分強に 入るぐらいが目安でしょう。 上の写真は引きが足りないようです。 注: セイルの種類によっても違います。 思いっきり引いてもあまりたるみの出ないものもありますので、ご注意を <<アウトホールテンション>> アウトホールテンションも重要です。 ![]() 上の写真の紐をこれをどのくらい引くかですが、
この絵はカムのないセイルの図です。 はっきり言って、4m/s程度以下の風速ではそれほどテンションの違いによる影響はありません。 テンションを強く引くと、風を受けた時の遊びが小さくなるので、セイルが硬く感じます。 ある程度 ゆるい方が、弾力があってあつかいやすくなります。 しかし、あまりゆるくすると今度はセイルが 返らなくなりますので、程々な最適テンションを見つけましょう。 初心者のうちは、ある程度ゆるくして、なおかつ、スムースにセイルが返るくらいの引きにします。 テンションの引きによる微妙な変化よりも、セイルがちゃんとスムースに返るかどうかの方が重要です。 通常は真ん中の絵と上の絵の間ぐらいのイメージで良いかと思います。 強風下でプレーニングをする様になったときにテンションの引き具合を加減すると感覚が 変化することがわかりますので、その時になったら試してみましょう。 <単語> カム: カムとは、マストとバテンの間にはさまる蝶番の様なもので、きれいなセイルの形をつくります。 セイルの形はきれいになるのですが、部品が増えるぶんだけ重くなります。 最近はカムのないセイルが 増えましたが、レース艇や、サイズの大きなセイルにはいまでも良く使われています。 セイルを返す: セイルの反対側へ移った際に、ブームをぐっと引くと風を受けてセイルの凸と凹がバコンと言って ひっくり返ります。 これをセイルを返すと言います。 返りが悪いのはアウトホールテンションの引きが弱い以外に、ダウンテンションの引きが弱いこと も考えられます。 じゅうぶんにマストがしならないと、セイルの返りが悪くなります。 また、そのほかにマストの硬度やベンディング率があっていない場合も考えられます。 セイルにあったマストを使用しましょう。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||