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プレーニング (Plaining)

WSの醍醐味プレーニングです。
タックやジャイブもうまくできるようになると、達成感と充実感が得られますがプレーニングはそれにスピードが加わります。 

ウインドサーファーにはこれだけが目的で、浜辺でずっと風待ちをしている人もいるくらいです。
体が水面すれすれの所にありますので、かなりのスピード感を得られます。
ほとんどの人は、このスピード感を一度覚えると思いっきりはまるでしょう。

<原理>
風を受けて速度が上がるにつれて、水の抵抗を受けて徐々にボードが上昇します。
すると、接水面積が小さくなると同時に水の抵抗が小さくなり、急にスピードが上がっていきます。
最後にはボードの後ろの一部が接水するだけで、”水きり石”の様に水面をカッ飛んで行くことになります。
ほとんど、空中を飛んでいる様な状態です。


<初心者向けやりかた>

とにかくスピードを出さなければなりません。
スピードの出しはじめが一番大変で、特に初心者のボードは大きいので初速時の抵抗がとても大きくなります。 一方ボードの表面積が大きいので最初さえがんばれば、比較的早くプレーニングに入れます。


1.なんとかがんばってハーネスをかけてトロトロでも進む。
  ハーネスロープの位置が前にある人が多い様です。
  プレーニングをしている人のセッティングを見て同じような位置にしましょう。
  
2.すこし速度が出てきたら、ハーネスにおもいっきりぶら下がる。
  前に飛ばされるようでは、まだまだハーネスにぶら下がっていません。
  同時にジョイントあたりにある前足を突っ張る。  そのままがまん。

3.さらに速度が出てきたら、前足をストラップに入れる。
  速度が出ないうちに前足を入れてもだめです。
  後ろ足はストラップに入れません。  手幅は広めに。
  前に飛ばされそうになったら、前足をストラップに引っ掛けて抵抗します。

4.そのまま、 そのまま
  ハーネスにぶら下がったままです。 そして  突然、加速してカッ飛びます。
  !!!! やった !!!!!







<環境>
まずプレーニングをする上でのいくつかの環境を以下に列記します。
要素 コメント 最適値
もちろんあった方が良い。 しかし強すぎると波も高くなりセイルアップさえできなくなる。 6〜7m/S
風向き 絶対にオンショワ(海から陸への風)であること。  オフショアで出廷すると、命に関わります。 プレーニングするほどの風で沖に流されると冗談ではすまなくなります。 オンショワ、
又はサイド
できるだけ無い方が良い。  1.5m以下
ボード 小さいくて軽い方が加速も良く、レスポンスが良くなりますが、安定性がなくなり、難しくなります。特に強風で小さいボードに乗るのは相当に技術が必要です。セイルアップさえもできなくなると思います。

まずは、大きめなボードから練習をはじめましょう。 ただし大きなボードは安定してプレーニングに入りやすいですが、波があったり、スピードが出始めると暴れて扱いにくくなり、これまた難しくなります。プレーニングを練習するレベルになって、少し走る様になったら、ボードを一段階小さいものにする潮時かもしれません。
 
110〜140リッタ
セイル 大きいほうが早くプレーニングに入れます。 しかし、それだけパワーがあるので、取り扱いが大変になります。 ボードが大きくてセイルが大きくなると力が必要なので、前に飛ばされることが多くなります。 体重や力にもよってもサイズが変わります。 女性50kgで4.5〜6.0u程度 男性70kgで5.5〜7.5uぐらいでしょうか。 もちろん風の強さに応じてサイズを変えます。 強風の時はセイルサイズを小さくします。 セイルアップできないようではオーバーサイズです。  4.5〜8.0u
ハーネス どうしても必要です。 プレーニングをする前に、ハーネスをひっかけて進める様になっていることは必要条件です。

セッティングですがハーネスをひっかけて一瞬両手を離してみて下さい。 そのまま進める様であればジャストポジションです。 しかし、うまくなったらこのセッティングにするとして、初心者の段階ではちょっと前へずらしてセイル手(後ろの手)で軽く引っ張るくらいにした方が扱いやすくなります。  
ブームの取り付け部分の間隔は握りこぶし1個半ぐらいで、いつもより少々狭くします。
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総合 道具のマッチングも重要ですが、プレーニングを覚えるのは環境が最も大切です。 可能な限り波がなく、極端な強風ではなく、安定した強さで、一定の方向で風が吹いている環境で行うと、早く習得できます。 たとえば、海ではなく湖の方が最適でしょう。 -










<手順>
では、具体的なプレーニングのやり方です。
下の図はコース取りです。 それぞれでの位置でのポイントを説明します。

STEP 1 風上に向かって走行中、ブローが入ってきました。プレーニングの始まりです。 

まず前足を突っ張ってジョイント部分を風下側へ押し込む気持ちで、ベアさせます。 
同時にちょっとステップバック。 いつまでも、立ち位置が前だと、そのまま前へ飛ばされます。
足だけ後ろに下げて、腕を前に伸ばした様な感じになります。 
STEP 2 ここでちょっとがんばって、セイル手を引き込むと徐々にスピードが出てきます。 (一番力がいる時です。前に飛ばされないように注意!) もし余裕があれば パンピング(セイルを引いたり戻したりする)することによって更に加速を早めます。
スピードが上がってくると更に立ち位置を後ろにすることができます。 この辺で前足をストラップに入れます。 後ろ足は入れずに後ろストラップのちょっと前あたりに置く。
STEP 3 そしてハーネスをかけます。

強風の時はどうしてもハーネスに頼ってしまいがちです。 腕の力がなくなっているのでセイルアップしたらすぐにハーネスをかけてしまいたいものです。 そのくらいの強風の時はしかたがありません。 STEP1の時にハーネスをかけたまま、ぐっとセイルを引き込んでベアさせ、前足でボードを思いっきり押し込んで風下方向へ向けます。 しかしハーネスがかかっているとセイルの動きが制限されてしまいバランス取りが難しく、なかなかうまくいかないものです。 強風でベアができない時は、一瞬ハーネスを外してしまうことも必要です。

下りはじめましたので、とどんどんスピードが上がってきます。 そのうちボードが暴れ初めてぐちゃぐちゃになって前へつんのめったりバランスを崩して撃沈します。 そうならない為に、ハーネスにできるだけ体重をかける必要があります。 体重の70〜80%はハーネスにかけるつもりになりましょう。 足にかかる荷重をできるだけ軽くします。
(要はボードの前がめくれあがらないように、ジョイント部分に加重をかけて押さえつけることになります。)

こうなると更に加速されていきますので、ここでひと段落です。 後ろ足をストラップに入れずに、前足だけ入れて、ハーネスにぶら下がってどんどん走りましょう。 これで、プレーニング状態になります。   
ヤッターーーーーーーーー   

しかしこのまま下っていくと結局失速するか、バランスを崩して高速で撃沈します。 

プレーニングはかならずしもハーネスを使ったり、ストラップに足をいれなければならないわけではありませんが、両足をストラップに入ることによりぐっと安定性を増すことができる様になります。
STEP 4 次に後ろ足の入れ方です。
軽く、後ろ足に重心をかけます。 そうすると、ボードの進む方向が登りになります。このまま安定して走れることを確認します。 そしたら、ブームに体重をのせて、若干前へ体重を移動し、できるだけすばやく後ろ足をストラップに入れます。  

最初は後ろストラップの位置がわからずにもたもたします。 陸上で何回かストラップに後ろ足を入れたり抜いたりして、ストラップの位置を体に覚えさせましょう。
STEP 5 あとは練習あるのみ。 ここまでくることができれば、高速プレーニングの醍醐味を得ることができます。
速度が安定したら、ハーネスによりかかって足を伸ばして、セイルを若干後ろにもってきます。 セイルを風上側へ倒すと、ボードを浮き上がらせる力が働き、接水面積が小さくなり速度が上がります。 速度が上がるのに合わせて、更にセイルを後ろに持っていきます。 

プレーニング時のボードの方向はセイルではなく、足で向きを調整する感覚です。 後ろ足を突っ張れば登って、緩めれば下ります。 いろいろやってみましょう。

ありがちな問題
1)ベアできない。(風下へ向けない)
風が強すぎるとベアできなくなります。 この時倒れまいと必死に両足で突っ張っているのですが、後ろ足の方の突っ張る力が強く、徐々に風上側にボードが向いてしまい最後には沈してしまいます。 思い切ってセイルを前に出すと、そのまま前へ吹き飛ばされます。 ブームにぶら下がって、前足を突っ張り、意識的にちょっと後ろ足の力を抜くことでベアができます。 微風時と、強風時ではベアの方法が違いますのでご注意。

2)下って行ってしまう。
これは誰でも通る道です。 あとで登るのが大変ですが、気にしないで思いっきり下ってプレーニングの感覚を早く身に着けてください。両足がストラップに入れられる様になると、自然と解消します。 それと、最初は結構パニックになるかもしれません。 ウインドの基本ですが、行きたい方向をちゃんと見ましょう。 目線が近いと余裕がなくなります。 

3)後ろ足を入れると止まってしまう。
十分なスピードに達していないか、後ろ足で踏みつけているせいです。 後ろ足はそっと置く様な気持ちでいましょう。 後ろ足が入っていなくてもプレーニングはします。 最初はスピードに応じた体の重心移動を覚えることが先決です。  ある程度スピードがあがってくると自然と後ろ足を入れられる様になります。

4)あばれる
スピードが出てくるとボードが暴れ始めます。 それはボードの後ろに乗っているからで、当然ボードの先端が上を向いて暴れてしまいます。 意識的にブームにぶら下がることを考えましょう。 ブームにぶら下がればマストを経由してボードの中心を押さえつけることになります。 両足も軽くなってストラップに足を入れることが簡単になります。 (言うのは簡単ですが、やるのは難しいです。 ^_^;)

5)バランスを崩して撃沈する
スピードに合わせて、体の位置やセイルの位置が移動するのですが、これがうまく合っていないとバランスを崩します。 これは体で覚えるしかないでしょう。

6)止まってしまう
登り過ぎのことが多々あります。 風は常に一定ではありません、方向も変わりますし、ブローを抜けると急に風が弱くなります。 体の感覚や水面の波の状況で冷静に風の状況を見極める必要があります。 風の方向をしっかりと認識して、弱くなりそうだったら下らせます。

7)すぐに前に倒れてしまう。
風が入った瞬間の引き込みが足りないこともありますが、ダウンがしっかりと引かれておらず、難しくなっていることもあります。 ちゃんとセッティングがされているか、確認しましょう。